まぶたで見抜く貧血のサイン、医師が貧血の原因を徹底解説!

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「健康診断で貧血を指摘されたけど病院いけてない」、「前から貧血って言われてるから大丈夫でしょ」とかありませんか。

なかなか忙しいから病院いけませんよね

また、「最近立ちくらみする、これって貧血かな?」「最近息苦しいな、貧血のせいかな?」

こんな不安はありませんか?

貧血はさまざまな症状を起こし、背後にはさまざまな怖い病気が隠れている場合があります。

この記事を読んで

病院に行った方がいい貧血

貧血を疑うから病院で検査してもらった方がいい所見

などについて解説します。

是非参考にしてください。

貧血とは?まぶたで見抜く、身近なサイン

貧血とは

貧血は、赤血球に含まれるヘモグロビンが不足することで起こります。

ヘモグロビンは体に酸素を届けてくれます。

これが不足することで疲れやすさやめまいなどの症状を引き起こす可能性があります。

多くの人々は貧血の初期サインに気づけていません。実は、私たちのまぶたは、貧血を自己診断するのに役立つ意外なツールなのです。

一般的な誤解と真実

一般に、「貧血=鉄分不足」と思われがちですが、貧血の原因はそれだけではありません。栄養不足、腎臓疾患、悪性腫瘍、出血など、様々な要因が関与しています。また、貧血は女性にのみ影響するという誤解もありますが、実際には男性や子供も貧血になる可能性があります。

まぶたと貧血

貧血のセルフチェックには、爪や舌と並んで、下まぶたの裏が重要な指標となります。健康な状態では、下まぶたの裏は赤色をしていますが、貧血になるとヘモグロビンが不足し、皮膚やまぶたの赤みが薄くなります。この変化は、下まぶたの裏で特に顕著に現れるため、貧血の早期発見に役立ちます。

大事なのは瞼裏の縁が中心の赤みより薄くなっていると貧血を疑います。

貧血の基礎知識

貧血の定義

一般的にヘモグロビン(Hb)の値で決めます。

  • 男性では13g/dL
  • 女性では12g/dL

が1つの目安になります。

ただ、ヘモグロビンの値は個人差がありますので、もともとの自分の値が基準値より高め、低めの人はいます。

病院受診の目安

女性の場合はもともと低めの人が多いですが、それでも

  • Hbが9と1桁の場合は一度受診しましょう。

また、男性女性関係なく、

  • もともとのHbより4以上下がったら必ず受診しましょう。

つまり、Hb10以上あったとしても、もともとHb15くらいある人がHb10程度になっていればそれは貧血が進行しています。

逆にもともとHb11位の人がHb10になっても強く病気を疑いません。

貧血が体に与える影響

貧血は赤血球に含まれるヘモグロビンが不足することで起こります。

ヘモグロビンは体に酸素を届けてくれます。

これが不足することで体は酸素不足になり、疲れやすさやめまいなどの症状を引き起こします。

貧血の一般的な原因

ここでは貧血の原因について紹介します。

原因は沢山ありますが、実際の臨床で多いものを紹介します。

鉄欠乏性貧血

言葉の通り、鉄分が不足しておきます。

実際の臨床で最も多い原因です。

ヘモグロビンは鉄分を材料に作られます。

ヘモグロビンがなんらかの理由で減るとと、鉄分を使ってヘモグロビンを作り帳尻を合わせます。

しかし、材料である鉄分がなくなってしまうと、ヘモグロビンを作れなくなり、貧血となっていきます。

これを鉄欠乏性貧血と呼びます。

大事なのは、鉄欠乏が起きる原因です!

  • 閉経前の女性の場合はほとんどが月経に伴う出血により、定期的に鉄が消費されて欠乏します。
  • 閉経後の女性、一般男性が鉄欠乏性貧血の場合は

・胃潰瘍や痔などによる出血

・胃がんや大腸がんによる出血

などが原因となりますので、しっかり胃カメラや大腸カメラをする必要があります。

慢性疾患に伴う貧血

こちらはさまざまな炎症により起きる貧血です。

感染症や癌、心臓疾患などさまざまな影響により間接的に貧血になります。

こちらは原因を解決するしか改善する方法はないです。

まずは内科で相談して、どこに原因があるか探っていきましょう!

巨赤芽球性貧血

こちらはビタミンB12、葉酸が欠乏することで生じる貧血です。

  • 胃を摘出した人や、
  • アルコールを大量に飲む人、
  • ピロリ菌の感染
  • ベジタリアン
  • 糖尿病治療薬

などによっておきます。

治療はビタミンを補充することになります。

骨髄疾患

いわゆる血液の癌です。

白血病や骨髄異形成症候群などさまざまな原因があります。

一般的には血液検査、胃カメラ、大腸カメラなど問題ない場合に疑います。

検査は骨髄検査になりますので、かなり特殊なものとなります。

血液内科の受診が必要ですが、数が少ないです。

なので、まずは内科に相談し、血液疾患が疑われる場合に紹介してもらうのが良いでしょう。

日常生活への影響

貧血は疲労感や集中力の低下をまねきます。

歳のせいでだるいと思っていたのが貧血のせいで、改善したら体が軽くなる場合があります。

激しい運動をやっている人が実は貧血のせいで調子が出ないケースなどもあります。

調子が悪いと思ったら相談しましょう。

まぶたでセルフチェック: 貧血を見抜く簡単な方法

では実際に簡単に貧血があるかどうかセルフチェックする方法を紹介します。

検査を悩まれている方はまずやってみましょう。

怪しければ病院にいきましょう!

やり方は簡単なので是非やってみましょう。

セルフチェックの手順

  1. 鏡の前で立ち、顔をリラックスさせます。
  2. 一方の手の指で、ゆっくりと下まぶたを下に引きます。
  3. 下まぶたの裏側の色を確認します。
  4. 瞼の中心の色と縁の色を見比べます。

色の変化と健康状態

  • 赤色:健康な状態で、ヘモグロビンの量が十分であることを示しています。
  • 白色:中心より縁が薄くなっている場合は貧血を疑います。

注意点

  • 下まぶたの色だけで貧血を確定診断することはできません。軽症の場合は瞼が変化していない場合もあるので注意が必要です。

貧血の症状と対処法

貧血の症状

先ほどセルフチェックの方法を紹介しました。セルフチェックは絶対ではないので、セルフチェックが大丈夫でも以下の症状がある場合は検査を検討しましょう。

  • 疲労感: 体が酸素不足になるため、普段よりも疲れやすくなります。
  • 動悸や息切れ: 酸素を運ぶ赤血球が不足すると、心臓がより多くの酸素を全身に送ろうとして心臓が疲れます。そのため、息切れや動悸が生じます。
  • 立ちくらみ: 頭部への酸素供給が不足することで、立ちくらみが発生することがあります。
  • 頭痛: 酸素不足は頭痛の原因となることがあります。慢性的な頭痛で、頭の検査に異常がない場合は疑いましょう
  • 集中力の低下: 脳への酸素供給が不足すると、集中力が低下します。
  • 顔色の悪さ: ヘモグロビンが不足すると、肌の色が青白く見えることがあります。白目の部分が青白く見える時があります。この時はかなり貧血が進行しているので注意が必要です
  • 爪の変形:スプーンネイルといい、爪がスプーンのように凹みます。これは鉄欠乏性貧血を疑う所見です。
  • 味覚障害(氷食症):鉄欠乏性貧血の場合、味覚障害が生じて氷を食べるようになります。氷を異常に食べている人がいたら病院受診を検討しましょう。
  • 舌炎:ビタミンB12が不足すると、舌に炎症が起き痛みを認めます。貧血を疑いましょう。
  • しびれ:ビタミンB12欠乏による貧血の場合神経症状が出現します。歩行障害などに発展する場合もあるので注意が必要です。
  • むくみ:貧血が進行すると心臓に負担がかかり浮腫むことがあります。注意が必要です。

貧血の自己管理方法

  • バランスの良い食事: 鉄分、ビタミンB12、葉酸を含む食品を積極的に摂取します。

レバーやアサリなど積極的に摂取しましょう。

  • 十分な休息: 疲れを感じたら無理をせず、歳のせいでだと思わず、ま病院に相談しましょう。
  • 定期的な健康診断: 早期発見が重要なので、健康診断を受けましょう。

医療機関を受診すべきタイミング

  • 症状が日常生活に影響を与える場合: 疲労感や動悸が日常生活に支障をきたす場合。
  • 症状が改善しない場合: 自己管理をしても症状が改善しない場合。
  • 重篤な症状がある場合:息切れやふらつきがある場合

貧血があるかないかは血液検査をすることではっきりします。疑わしい場合は早急に検査をしましょう!

また、貧血は原因によっては癌などの怖い病気が隠れている場合があるので、しっかり放置せず検査をしましょう。

貧血予防のための食生活

貧血予防のための食生活のポイント

  • 鉄分を十分に摂る: 鉄はヘモグロビンの材料です。しっかりとりましょう。
  • ビタミンCを摂る: ビタミンCは非ヘム鉄の吸収を助けます。
  • 良質なタンパク質を摂る: タンパク質は鉄の吸収を促進し、ヘモグロビンの生成にも必要です。
  • 葉酸とビタミンB12を摂る: 胃を切除している人やお酒飲みでは不足しやすいのでしっかり摂取しましょう。
  • カフェインの摂取を控える: コーヒーや紅茶に含まれるカフェインは鉄の吸収を妨げることがあります。

(参照: https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/food/e-02-008.html

鉄分が豊富な食品

  • レバー: 牛、豚、鶏のレバーは特に鉄分が豊富です。
  • 赤身の肉: 牛肉や羊肉などの赤身の肉にも鉄が含まれています。
  • 魚介類: あさりやしじみなどの貝類、鮭などにも鉄分が含まれています。

(参照: https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/food/e-02-008.html

まとめと呼びかけ: 貧血を予防し、健康な毎日を

この記事を通じて、貧血の基本情報、まぶたを使ったセルフチェックの方法、貧血の症状と対処法、そして貧血予防のための食生活について学びました。貧血は、私たちの生活に密接に関わる健康問題であり、早期発見と適切な対応が重要です。

この記事が、あなたの健康管理に役立つ一助となれば幸いです。今日から、貧血予防のための一歩を踏み出しましょう。

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