「ストレスのせいで食べれない」「ストレスかと思ってたけど食べれないのは実は病気?」
こんな悩みはありませんか?
食事は生活において最も基本的な喜びの一つです。僕も美味しいご飯のために頑張っています。
食べることができないという問題は、とても辛いですよね。
また食べれなくなり、痩せたりするとストレスのせいなのか、病気じゃないか心配になりますよね。
この記事では、
- ストレスで食べれなくなるメカニズム
- ストレスから身を守り、食欲を改善する方法
- 見逃したくないストレス以外の3大疾患
について、解説していきます。この記事を読めば、ストレスと食事の関係がわかります。また今日から何をすればいいかが具体的にわかります。あなたの道しるべになれば幸いです。
目次
ストレスで食べれなくなるメカニズム
・ストレスとは
ストレスとは外部からの刺激に対する私たちの心身の反応のことを指します。ストレスが生じると、体内ではそれを解消しようとする防御反応が働きます。ストレスは多少であれば頑張るための気力となりますが、あまり負荷がかかりすぎると破綻します。そして体に症状をだすことにより、SOSを発信しています。その症状は様々であり、胃潰瘍の様に臓器にダメージを与えるものや、精神面として、不安や抑うつ、パニック障害なども生じます。
・ストレスによる食欲不振の影響
ストレスによって食欲不振が起こるのは、ストレスが食欲中枢を刺激するためと言われます。不安・緊張・恐怖・不快感などの情動の変化や精神機能の不安定な状態がアドレナリンによる交感神経の緊張状態を起こし、大脳辺縁系を経て食欲中枢を刺激して、食欲を減退させます(1)。また交感神経の緊張は胃の蠕動運動を抑制させ食欲不振を起こします。
このように疲れなどの肉体的ストレスや緊張などの精神的なストレスで食べれなくなることはあります。
では具体的に、食欲を改善する方法について解説していきます。
ストレスから身を守り、食欲を改善する方法
全て細かく説明すると、長くなりますので、要約します。治療法に関しては随時更新していきます。
今回紹介するのは、薬を使わない「認知行動療法」と薬を使う「薬物療法」です。
「認知行動療法」は日々のトレーニングで長期的な成果を期待するものです。定期的にストレスで食欲が落ちる、そんな方にお勧めです。ただ、即効性はないので、まずつらい方は「薬物療法」で安定させることがおすすめです。
・認知行動療法
認知行動療法についてはこちらの再度で詳しく解説していますので
参考にしてください。
・薬物療法
薬物療法の一部を紹介します。それぞれメリット・デメリットを紹介していきます。
①抗不安薬
睡眠薬などでもよくつかわれている薬です。
メリット:即効性がありますが、「どうしても大事なプレゼン前に」や「発作的に症状が起きて、苦しい」場合などによく使います。
デメリット:依存度が高いので、あまり、定期的に服用するのはおすすめできません。
ここぞという時に使いたいですね。
②漢方薬
様々な症状に対応可能です。
メリット:精神症状+臓器症状などに使いやすいです。(例:気分が落ち込む+食欲低下など)
また、臓器に問題がないけど困っている症状などに使いやすいです。(例:胃が痛いけど、胃カメラでは問題ないなど)
依存する副作用はない。
デメリット:薬の種類によっては効果がでるのに時間がかかる。切れ味は抗不安薬などに劣る場合が多い。
細かい薬の種類に関しては随時更新していきます。
見逃したくないストレス以外の3大疾患
最後にこれだけは見逃せない疾患に関して紹介します。
食事がとれない3大原因として
- 消化器疾患
- がん
- 精神疾患
などがあります。今回は一部代表的なものを紹介します。
①消化器疾患
皆さんが1番イメージしやすいものだと思います。
胃の痛みや、ゲップ、下痢などの症状が多いです。
病名としては胃潰瘍、逆流性食道炎、胃がん、大腸がんなどです。
これらの検査は胃カメラや大腸カメラになります。
アルコールを普段からたくさん飲む方はアルコール性肝炎、肝臓がん、膵臓癌、慢性膵炎のような肝臓や膵臓の病気で起こります。(アルコールに関連するリンクを作っても良いかも 1日どれくらいがダメなのか)
肝臓や膵臓の検査は超音波検査から始まります。
消化器内科に受診するのがおすすめです。
②がん(悪性腫瘍)
先ほど、一部とりあげましたが、がんなどにより食欲不振が起きる場合があります。
全部説明するとキリがありませんが、一般的には肺がん、胃がん、大腸がん、女性なら子宮がん、乳がんなどが比較的検査しやすいです。
肺がんは呼吸器内科
胃がん、大腸がんは消化器内科
子宮がん、乳がんは婦人科
③精神疾患
ストレスにより、うつ病などに発展しても食欲は低下します。実際にうつ病となってしまうと、適切な職場の改善、日常生活の改善、専門的な薬物療法などが必要となります。ご本人様だけで解決するのは難しいので病院に相談しましょう。
心療内科や精神科に受診するのがいいでしょう。
この記事を通じて、あなたが食事やストレスの悩みを解決し、再び食べる喜びを取り戻す手助けができれば幸いです。食欲不振に関するさらなる情報やサポートが必要な場合は、専門家に相談することをお勧めします。
自分でなかなか判断するのは難しいと思います、そんな時は総合内科に受診していただければ、適切なサポートをいたします。
参考文献:
(1)YORi-SOU がんナーシング 2022 vol.12 no.6(639 )39
(2)日本医療研究開発機構障害者対策総合研究開発事業(精神障害分野)発行 認知行動療法の共通基盤マニュアル)
(3)厚生労働省:心の健康 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/shougaishahukushi/kokoro/index.html)
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