花粉症の季節がくると、くしゃみや鼻水だけでなく、瞼の腫れ、下痢、喘息など、予期しない症状に苦しんでいる人も多いのではないでしょうか。この記事では、これらの症状を和らげ、春の日々を快適に過ごすための実用的なアドバイスを紹介します。
この記事では
- 花粉症とは
- 花粉症と瞼の腫れ
- 花粉症と下痢の関係
- 花粉症と喘息の関係
について解説します。
目次
花粉症とは
花粉症は、花粉が原因で起こるアレルギー反応の一つです。スギやヒノキなど、特定の植物の花粉が空気中に広がり、それを吸い込むことでアレルギー症状が引き起こされます。
春はスギやヒノキ、秋はブタクサが中心となります。
症状
症状は目のかゆみ、鼻みず、くしゃみ、鼻づまりが起きます。
初めての時は風邪と区別がつかないですが、症状が2週間以上続く場合は花粉症を疑います。
検査
多くは臨床症状で診断をつけます。
花粉の多い時期に繰り返す鼻水がある場合は疑います。
検査としてアレルギー検査を行います。
血液検査を行い、花粉にアレルギー反応があり、症状があれば確定診断となります。
治療
薬物療法、点鼻薬、漢方薬などがあります。状態に合わせて使い分けましょう
抗ヒスタミン薬
基本は抗ヒスタミン薬での対応となります。これはアレルギー反応を抑える薬です。
現在、様々な種類の薬があります。
薬を選択するポイントは
「薬の強さ」
「眠気の強さ」
このバランスとなります。
薬の強さの目安がありますので、それを参考に、患者様の希望とすり合わせて薬を選びます。
ただ、個人差が強いため、人によって効く、効かないは変わってきます。
是非色々な薬を試して、あなたに最適な薬を選びましょう。
点鼻薬
鼻詰まりが強いときに使います。
医薬品は効果が強いですが、定期的に使わないと効果が弱くなります。
困った時だけ使っても効果ないので、決まった時間に使いましょう。
漢方薬
小青竜湯(しょうせいりゅうとう)は花粉症に効果のある漢方薬です。ガイドラインでも推奨されています。
抗ヒスタミン薬と相性が悪い人、抗ヒスタミン薬だけでは効果が弱い場合に使います。
花粉症と瞼の腫れ
瞼の腫れは、花粉によるアレルギー反応の一つです。
目の周囲の微細な血管が拡張し、液体が組織に滞留することで起こります
原因
瞼の腫れは、アレルギー反応によって放出されるヒスタミンという化学物質が原因です。ヒスタミンは血管を拡張させ、血管の透過性を高めることで、液体が組織に漏れ出し、腫れを引き起こします。
これによりかゆみが発生します。また掻いてしまうとさらに炎症が進みかゆくなります。
対策
- 抗ヒスタミン薬
上記でも説明した、アレルギー反応を抑える薬です。まずは根本のアレルギー反応からとめましょう。
- 目薬
目のかゆみに対して局所的に対応する方法です。
- 軟膏
目の周りに塗れる眼軟膏があります。目の周りは塗れるものと濡れないものがあるので
病院で相談しましょう。
- 冷却
どうしてもかゆいときはかくのではなく冷却しましょう。血管を収縮させてくれます。
腫れがひくので、見た目が気になる方はぜひやりましょう。
下痢と花粉症の意外な症状
多くの人が知らないことですが、花粉症は消化器系にも影響を及ぼすことがあります。
免疫反応は腸にも影響が出る場合があります。
実際に全身アレルギー症状の代表であるアナフィラキシーでは診断基準の一つに
腹痛・下痢などの消化器症状も含まれています。
また、アレルギー性鼻炎ガイドライン2021にも下痢症状の記載があります。
花粉症の時期になるとおなかの調子が悪くなる人は花粉症の症状かもしれません。
花粉が喘息を悪化させる:喘息との意外な関連性
実は、花粉症と喘息は密接な関係があります。花粉症がある人は、喘息を発症するリスクが高まると言われています。これは、花粉が気道を刺激し、炎症を引き起こすことで、喘息の症状を悪化させる可能性があるためです。
・花粉症の季節になると毎年咳が出る人
・喘息を持っている患者が花粉の季節になると悪化する
こういう人たちはしっかりと花粉症の治療が必要となります。
ぜひ病院と相談しましょう。
最後に
花粉症の季節になると調子悪いと感じている人、この記事を読んで病院に行くきっかけとなれば幸いです。
花粉症は我慢しても改善しません、あなたに合う最良の薬に出会えれば、生活の質がよくなるのは間違いないです。ぜひ気軽に相談してください。
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